2012年3月4日日曜日

スワミ・ダヤーナンダ 2


スワミジの今回のキャンプは、申し込みが、とくに今年は多くて入りきりませんでした。

もっとも多いインドの人たちはだいたいはリタイヤしているような熟年層だとおもいます。
その次に多いのは、はっきりわかりませんが、ブラジル人かな? 海外からのひとたちは、30台前後のヨーガの先生たちもいます。

スワミジの講義は難しい話を、ごくごくシンプルに話ししてくれます。
時には、いえ、いつもですが、笑いあり涙あり感動もあります。
乗ってくると歌も歌います。

先日は歌の掛け合いになりましたが、メロディの複雑さと絶妙さは、
「日本の歌手で言ったら…」
ぼくは、桑田佳祐だと思いましたが、nanaさんは、「北島三郎と思った」(笑)

たとえ話は物語であったり、
スワミジの経験であったり、
スワミジの勝手な作り話であったりします。
伏線を引っ張ってあったり、
最後にオチがあるところなどは、大阪人としては「う〜ん」と唸って、
たまらないものがあります。

ぼくたちは、
「国宝の落語家やね」と言ってます。
本当は国を超えて、地球の宝です。
落語家ならば、
桂米朝さんというよりは(前回のブログでも米朝さんがでてきましたね(^_-)、
桂枝雀さんで、
テンポはじゃじゃ丸(とnanaさんは言いますが、わかりません。笑)、
動物でいえばクマさんのような感じですか、
余計わかりませんね。

ぼくたちは、このようなスワミジ、先生を持つことができて、
とても幸せな時代だとおもいます。

ヴェーダーンタを教えてくれている先生なのですが、
さて、このヴェーダーンタってなに?
と思いますよね。このブログでもあまり説明してなかったかもしれません。

ひょっとすると、世界のあるひとつの国インドの、
そのまた、古いお話しのひとつであって、
好きな人だけが学ぶような、
あるいはヨーガを勉強する人だけが必要な、
遠い哲学話だと思うかもしれません。

けれども、ヴェーダーンタはインドのお話ではない、といいます。
かつては古い文明があって、地球上ではその教えを共有していたといいます。
ヴェーダーンタを、英語で、しかも混乱や間違いなく、教えてくれる先生は、スワミ・ダヤーナンダしかいないと聞きました。

現在はそのお弟子さんがたくさんいますが、すごいことです。
その世界への貢献は、シャンカラチャリアに匹敵するといいます。
シャンカラチャリアは誰に匹敵するかは、難しいですが、
桂米朝さんに匹敵するといってはちょっと違うような気がします。
でも米朝さんあって上方落語が復興したことを思えば、日本ではすごいお方ですよね。

そのヴェーダーンタとはなんでしょうか?
スワミ・ダヤーナンダはこう言います。
ヴェーダーンタとはセルフ・ナリッジ、
自分自身への理解であると。
さらにこういう風にも言います。
ヴェーダーンタは「なにであるか」である、と。
この自分とは何であるか!?(・_・;?、
この世界とは何であるか( ? _ ? )。
この二つの理解であると。
そして、面白いことに、ヴェーダーンタは哲学ではないといいます。
哲学はたとえ話(客体)を使って、証明をしようとするけれども、
たとえ話(客体)には必ず、その逆のたとえ話が出てくるので、覆されてしまう。(議論のための議論ができてしまいますよね)

ヴェーダーンタは自分自身についての理解であるから、
最終的には例えることができない、自分自身を見つめること。つまり、主体そのものを直接知ることになる。
そのため、議論ではなく、瞑想が必要になることを言っています。

実は、
このヴェーダーンタ。
インドでも風前の灯火、
といってもいいかもしれません。
どこの国でもそうですが、
頭の良い若者は、今の主流である方向
コンピューターとか、
金融とか
スマートな生き方に行きますから、
伝統は廃れて行く一方です。

ましてや日本では
チェータナ先生が2009年にダヤーナンダジを日本に連れてきて頂いてから、
始まったといっても良いのです。

大学でも、ヴェーダーンタを教えてくれるのですが、
それは混乱した状態の、学術的研究としての内容になっていて、
スッキリと整理されていないといいます。

ダヤーナンダジのヴェーダーンタは、
伝統そのものです。
しかも、現代人の教育に合わせて、言葉を選んで語ってくれます。
科学となんの矛盾も起こさず、
逆に最先端の科学こそ、ヴェーダーンタを学ぶ方が
この世界の理解につながる知恵のかたまりといえます。
なので隣に座っている人が、
ハーバード大学教授であったり、
脳科学の先生であったり、
とある国の大統領であったり、
はたまた流れ着いた旅人であったり、
もともとは食べ物を恵んでもらうためだけにやってきたニセモノ修行者であったりします。
チェータナ先生の同級生は、
3年コースの後、国連に就職しています。
先日のスカイプクラスでは、ヴェーダーンタの大切な聖典である
バガヴァッドギーター(ガンジーの愛読書でもありましたね)
には、世界の問題の解決があることを教えて頂きました。
いや本当、とっても地味な静かなアシュラムなのですが、
この地球の未来にまで広がる
とっても素晴らしい教え、
Vedanta
がここにあるのです。

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