2011年9月12日月曜日

稲刈り。いのちを与えてくれる自然

ブログを結構お休みしている間に、山口県にいる母の家に稲刈りに行ってきました。

ここの場所の名前が好きなんです。

はぎし やまだ こま のとろ というのです。

漢字で書くと、萩市山田木間野戸呂。

中国から入ってきた読みは使われてなくて、

純国産の大和言葉、あるいは、アイヌ語のような縄文言葉、のような気がするのですが、

どうでしょう?

のとろ、というのが、トトロみたいです。



今回の稲刈りのお手伝いは久しぶりでした。

今年は田植えのお手伝いをしたので、その稲を刈るのはうれしかったです。

ところが、今年は直前の台風で、稲が倒れちゃったんです。

そのため、コンバインをすぐには入れられずに手で起こしていったり、

一列を鎌で刈ったりしました。

中腰でザクザクやっていくんです。










写真はあまりちゃんと取れなかったのですが、

稲穂が金色に光ってすごかったんです。

ああ、自然てすごいなぁ。きれいだなぁ。

うつくしいなあ、

足が痛いけれど、腰もツライけれど、

ザクザク、ザクザク


そうすると、マントラを唱えたくなるのです。

自然に。

この大自然のスゴさに感動して、

感謝せずにはおれないから、

きっと大昔から、人びとは祈っていたんだなぁと、昔の人びとともつながってきます。

いまは、機械を使うことが多いけれど、

昔は鎌を手に、大勢の人、家族、親戚、近所の人びと一緒に、この金色の穂を刈っていったのです。

祈りを込めて。

僕が手伝えたのは3日間でしたが、

そのあとハブ、マムシ、毒蛇が出たんですって。

ヴェーダンタではヘビとロープの喩え話というのがあるのですが、

蛇は昔から神さまとして崇められた命の象徴でもあり、

その毒で命を一瞬で奪ってしまう死の象徴です。

そういえばシヴァ神の髪には蛇がいたなぁ。

今見たら、首にも巻いていらした。ぐるんぐるん、蛇マフラーです。

シヴァ神は、wikipediaによると、

ヴェーダ神話に登場する暴風雨神ルドラを前身とし、『リグ・ヴェーダ』では、「シヴァ」はルドラの別名として現われている。暴風雨は、破壊的な風水害ももたらすが、同時に土地に水をもたらして植物を育てるという二面性がある。このような災いと恩恵を共にもたらす性格は、後のシヴァにも受け継がれている。

だそうです。

自然は、

お米の収穫として、私たちの命を与えて、また、蛇のように命を奪う、神さまなのです。

やっぱりすごいです。



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